休み始めたとしても、しんどさがすぐに回復するわけではない。
これを知っているかどうかで、気持ちの余裕が全く違ってきます。
これまでにも繰り返し説明させていただいたように、休んですぐには「しんどさは続く」のです。しかも「どのように休んだらよいのか分からない」ままずっと過ごしてきたのですから、「しんどさを回復させるための休み方」も良く分からないのが普通かと思います。
理想としてですが、休む方法とは「何も考えない」「出来る限り何もしないで寝ておく」ことです。しかし、この2つがなかなか出来ないのが実情でしょう。
「何も考えない」のは難しい
気持ちを休めること、頭を働かせすぎないこと。そのために「あまり何も考えないようにする」のが正解ではあるのですが、これは実際にはなかなか難しい。
練習をすれば、「考えすぎるスイッチを切る」ということはできるのですが、しんどくて休み始めたときに、練習を始めようと思っても難しいです。
そのため、「何も考えないようにする」のはとりあえずは避けておき、「考えすぎないようにする」ことが大切なのです。それは「あせりの気持ち」を抑えるためでもあります。
精神的に余裕がないときほど「あせりの気持ち」が強くなります。
あせりの気持ちとは「今すぐ何とかしないと、取り返しがつかなくなるかも」という、「先行きの不安」「具体的ではない悩みの連想が止まらない」状態です。それによって気持ちの余裕がさらになくなるのです。
憶えておきたいのは、精神的に余裕がないときには「良い結論は思い浮かばない」ということです。何かをしなければ、と思っても、場当たり的な「とりあえずの答え」しか出てきません。それは良い結論ではない場合もあるのです。どうしても急ぎで決めなければならないことは仕方ありませんが、それ以外の大きな結論は「あくまで仮定として」置いておく方が良いでしょう。
そして、結論を出したとしても「あせりはおさまらない」のです。あせりは、結論が出ないから出てくるのではなく、精神的な余裕がないから、あせりが止まらないという状態になっています。そのため、あせりを鎮めるのは結局は「休むこと」なのです。
あせっていることを知る
「あせり」というのは、自覚が出来ます。「あせっていませんか?」と聞かれると、多くの方は「あせっています」といいます。しかし、あせりに気づいていない人にも「しんどさで頭がいっぱいで、今すぐ何かしないとという気持ちになっていませんか?」と聞くと「そうです」と答えます。
「待てる」ようになるということ
あせりの反対は「余裕」です。気持ちとして「結果を待てる」ことです。あせりがおさまってくると「待てる」ようになってきます。あせりでいっぱいのときは、待てません。つまり「待てなくなっている」状態から「待てるように」なったとき、この先どうしていこうかと少しずつ考え始めたらいいのです。それまでは結論を急がなくても良いでしょう。
「あせりと余裕」これが自分の気持ちの状態がどの程度回復してきたかをはかるための、一つの目安だと考えてください。
こういった状態が自分ではなかなか分からないときは、一人で判断しようとせず、カウンセラーを含めた専門家に気軽にご相談ください。


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