【コラム】仕事を休むタイミングはいつ?「迷惑をかける」と悩む前に知ってほしいこと

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メンタルがしんどくなって、仕事を休もうと思っているけれど、どのタイミングで休めばよいのか。 休んだら周りに迷惑をかけるので、もう少し仕事が片付いてから休もう。

このような話を耳にすると、カウンセラーとしては悩ましい気持ちになります。 というのも、体の不調でも、こころの不調でも、どちらも早めに手当てした方が回復は早い。それ自体は当然のことなのですが、こころの不調は「症状が重いほど回復までに時間がかかる」ということが、あまり知られていないからです。

どうしても、治療を始めるのが遅くなりがちです。

回復を遅らせないために

不調を感じ始めてからでも、早めに手を打っておけば、数週間で回復できたかもしれない。 けれども、実際に初めて治療を受ける方を見ていると、数か月我慢していたという人も少なくありません。人によっては数年間、不調と低空飛行を続けながらなんとか耐えてきた、という方もおられます。

体調不良では早めに治療に取り掛かる人がいても、精神的な不調で早めに動くという人はまだ少ない。

これは精神科医療の現場でも感じることですし、カウンセリングに来られる方でも同様です。早く来れば回復は早い。遅く来れば、時間がかかる。

これが基本だと考えていただければと思います。

休むタイミング

そうなると、メンタルがしんどくなって「休もうか」と考え始めたとき—— それが、もう休むタイミングかもしれません。

すぐに休むことができなくても、すでに精神的な負担を感じて、無理が重なっている状態かもしれません。つまり、「休もうかどうか」と考え始めたときこそ、治療を始めるか、あるいは休む準備を始めるか、そのくらいの段階と思った方がよいかもしれないのです。

では、なぜ休みたいと思うのでしょうか。

休みたいと思うメンタルの状態

その時点ですでに、仕事の負担を強く感じている、あるいは眠れない、寝つきが悪い、食欲がない、体がだるいなど、体調の変化が出てきている可能性があります。 気持ちの面では、「周りに迷惑をかけている」「自分のせいだ」「パフォーマンスが落ちてきた」といった自己評価の低下が起きやすくなります。さらに、頭がうまく働かなくなって、「どうしたらいいか考えられない」「考えがまとまらない」という状態になることもあります。

つまり、しんどさが募るほどに仕事のパフォーマンスは下がり、どうすれば上手く休めるかも考えられなくなるという状態に陥ります。休むのが遅れるほど、周りへの影響もかえって大きくなってしまう、ということです。

ただし、仕事には現実があります。

休む前に知っておきたい現実

自分が休む前は「周りに迷惑をかけたらどうしよう」と思うものですが、仕事というのは不思議なもので、良くも悪くも、誰かが休んだらその分を何とかつじつま合わせするものです。つまり、一人休んでも、何とかなるのが仕事です。

逆に、一人が抜けたらどうにもならなくなる職場は、すでに属人化(特定の人への依存度が高すぎる状態)という問題を抱えています。それは休んだ人に問題があるのではなく、職場環境そのものに課題があるということです。だから、そこまで強く責任を感じる必要はありません。(もちろん、管理職など立場によって状況が異なる場合はありますが)

こういったことを考えてみても、実際に治療を受け始めた方を見ていても、思います。

休みたいと思ったら、まず休もう

 

プロフィール
この記事を書いた人
三輪 幸二朗

Mitoce 新大阪カウンセリング代表
臨床心理士

Mitoce 新大阪カウンセリング
電話番号:06-6829-6856
メールアドレス:office@mitoce.net

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