これまでのコラムで休みたいというときには、早めに休む方が良いという話をしてきました。
ただ、多くの方は「休みたい」と思っていても、それを誰かに伝えることに大きなハードルを感じます。
今回は、本格的に休む前に「休みたい」と伝えるときのことを話したいと思います。
休みたいといったとき周囲の反応
休みたいと言ったとき、まわりの人がどのような反応をするか。それについて不安を感じている方がおられます。そこである程度は予想できる部分があるので、いくつか書いていきたいと思います。
休みたいと話したときにはじめに恐れるのは、反対され、否定されることでしょう。
・「なんで休むのか」と問い詰められる、理由をしつこく聞かれる。
・「そんなの気持ちの問題だから」と否定される。
・「ほかの人も頑張ってるから、もう少し頑張れ」と励まされる。
・「ほかの人の迷惑も考えてほしい」と、自分勝手だと暗にいわれる。
・話した途端に、相手が不機嫌になる。
・「休んだら、もう戻れないよ」など、先行きが不安になることを言う。
こういったことを言う方が実際におられます。
こういったことを善意で言っていることも多く、なかなか扱いが難しいです。
しかも上司や同僚、家族、パートナーであっても、このようなことを言ってくることがあります。
そのようなことを予想しているからこそ、「言うのをやめよう。やっぱり休まずに続けよう」という選択をしてしまい、結果としてさらに状態が悪化し、回復まで長い時間がかかる、ということになりやすいのです。
ひとつだけ、ポイントとして抑えておきたいことがあります。
こういったことを言ってくる方は、「メンタルがしんどくて動けなくなる」とはどういうことなのか、理解していないかもしれません。「どのようにして回復していくか」についても分からないのでしょう。
たとえその人が「私はよくメンタルがしんどい人のことを分かっている」と言ったとしても、それは自分の体験に基づいて「そう思っている」だけで、偏った考えかもしれないのです。
休んでから気づくこと
仕事を休み始めてから気づくことがあります。「ああ言われるのが精神的にしんどかったな。だから休んだのかもしれない」と。
ですから、こういった「メンタルがしんどくなっている相手を責める方たち」の話を聴いても、真に受けすぎないことが大切です。もちろん、そう分かっていても受け流せなくなるのが、しんどいときの状態です。
大切なのはこういった反応が予想されたとしても、それでも「休むことを選ぶ」ことです。無理をして続けた先にあるのは、「どうにも動けなくなって、突然休む」という状態です。それを考えると、早めに「休みたい」と思ったときに休む方が、自分にとっても周囲の人にとっても、結局は良いことなのです。
急に休まれたら困る?
メンタルがしんどくなっている人を責める人ほど、「急に休まれるなんて困る」と言います。早めに伝えて計画的に休む方が、その人たちにとっても望ましいはずなのです。
では、もう一度考えてみてください。そのような状況でも働き続けたほうがいいのでしょうか。それとも休んだほうが良いのか。もしくは、辞めてしまったほうが良いのか。どうしたら良いのでしょうか。
こういった重大な決断が必要な判断は、本来ならば落ち着いて冷静に考えるべきことです。落ち着いて状況を判断できるようになってから考えればよいことでしょう。
そして落ち着くためには「まずは休むこと」が必要です。休めないときは少なくともペースを落として、休みながら考えることが必要かもしれません。
とくに、こういった現実をひとりで受け止め、考えていくのは、決して簡単なことではありません。一人で抱えて考えるのは大変です。
だからこそ、第三者の視点が助けになります。
ですので、ひとりで抱え込まず、カウンセリングを含めた専門家に、早めにご相談ください。解決策が少しずつ見えてくるかもしれません。


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