仕事を休むことを決める。
この決断をするのは、難しいかもしれません。なんとなく、こんなふうに思っているかもしれません。
「仕事を休むことイコール、仕事を辞めることだ」
「一度休んだら、もう戻ってこれない」
「休んでしまったら、まわりに迷惑をかける。評価もダメになる」
「普通の生活には戻れない。生活が破綻してしまう」
休むことに対して、マイナスのイメージがつきまといます。
実際に、仕事を休んでから職場に戻らなかった人、休んだ後の生活がどうなったかわからなくなった人。そういった方を見聞きしてきた、という人もおられるかもしれません。
だからこそ、休むことにポジティブなイメージを持てない、というのが実情でしょう。しかし、自分の素直な気持ちではわかっているかもしれません。
「もう休みたい、無理だ」
「続けることなんて、想像もできない」
「まわりに悪いとわかっていても、朝、もう起き上がれない」
こういった思いで、頭がいっぱいになっていないでしょうか。
「ただ、休みたい」
それだけなのに、実行することが難しい。そんな気持ちになるのです。
休んでから気づくこと
仕事を休んだ方の支援をしていると、休んでからどうなったかについて、よく話を聴きます。
「たしかに生活は困る部分もある。でも、それ以上に早く休めばよかった」
つまり「休んだこと」を後悔する人は、案外少ない。むしろ「なぜもっと早く休まなかったのか」と悔やむ方が多い、というのが現実です。
そして休んだ方は皆さん、口をそろえておっしゃいます。
「早く休んでいたら、もっと早く回復できていただろう」と。
休まずに無理を重ねた分だけ、回復が遅れる。支援の現場では、これが共通して見えてくることです。
専門家もよくこう言います。
「治療は早めに始めるほど良い」
「支援を受けることは、その人の権利。遠慮する必要はない」
そう言われても、治療や支援を受けることへの抵抗が大きい方がほとんどです。
実際に休職、復職の支援をしていて、強く感じることがあります。
「早く休んだ人ほど、回復が早い」
「一人で抱え込まず、誰かのサポートを受け入れられる人ほど、回復が早い」
専門家が早く休むことを勧めるのは理由があるのです。
休む理由はある?
では、なぜ休む必要があるのでしょうか。
休んだ方が良いということは、メンタルのしんどさを抱えている本人だけでなく、周囲の人もわかっています。
「休んだ方がいいのでは?」と気にしている人は、職場にも少なくありません。
本人は「休んだらまわりに迷惑をかける」と思っている。
でも周囲の人は「むしろ、無理して出てこられる方が気を遣う」と感じていることもあるのです。
本人だけが「休んではいけない」と思い込んでいる。そういうケースは、決して少なくありません。
そして休むのは結局誰のためかというと、まず第一に「自分が回復するため」です。
しんどくてまわりに迷惑をかけると思うのであれば、必要なのは無理をすることではなく、「休むこと」です。
なお、休職中の収入についても、健康保険の傷病手当金など、一定の経済的な保障がある場合があります。「生活が心配で休めない」という方は、まずその点を確認してみることも大切です。
休むのか躊躇っている方に
これまで多くの方の休職・復職を支援してきた立場から、はっきりと言えることがあります。
しっかりと支援を受ければ、「また働きたい」と思っている人は、再び働けるようになれる。
ぜひ、もう一度考えてみてください。
「一旦休むことは、自分のためになるのではないか」と。
もし一人で考えて決断することが難しければ、どうぞお気軽にご相談ください。休むかどうか悩んで、カウンセリングに相談に来られる方もおられます。


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