カウンセラーになりたいという人をみていると、大きく2つのパターンがあるようです。
ひとつは、こころについて深く知りたい人、もうひとつは、カウンセリングを職業としてやっていきたい人です。大抵はこの二つが混ざりあってはいるのですが、少し掘り下げて動機を探ってみると、どちらかに枝分かれするようです。
こころについて知りたい人。
まずこころについて知りたい人のなかには、自分や家族、身近な友人などで、こころの悩みを抱えている人がいたというケースが多いです。そのようなこころの悩みについて、深く知りたいということがきっかけとなって「心理学を学ぶ=カウンセラー」と考えるようです。
こころについて知りたくなる動機は人それぞれです。自分が興味を持ったことについて勉強して知識を深めると、視野も広がりますし、ぜひ勉強を続けて頂ければと思います。
どこから手を付けたらよいのかわからないと質問を受けることがあります。心理学関係の本や情報はたくさんあるので、まずは自分の関心がある領域から始めると良いと思います。
職業としてのカウンセラー
次に実際に職業としてカウンセラーになることを考えます。
カウンセラーという仕事を考えると、心理学の知識がたくさんあることと、実際にカウンセラーになるのは根本的な違いがあります。
というのも、カウンセリングでは、まず相談者がいて「相談者のために心理学的アプローチとして何ができるか」が基礎になるためです。
つまり心理学に関心を持っているだけではカウンセラーにはなれません。相談者の悩みやこころに関わっていきたい、という思いがある人は職業として検討してみると良いかと思います。
悩みを抱える相談者を支援する仕事は、カウンセリング以外にも福祉や医療などいろいろあります。それでもあえて心理学的な方面からサポートするのがカウンセラーです。
他人の話を聞くのが好きとか、自分がこころについて悩んだ経験があるからできるとか、そういったことを動機にカウンセラーになりたいという方もおられます。
しかしカウンセリングは、こころに何が起こっているか、どのようにこころにアプローチしていけばいいかを理論的、技法的、経験的に照らし合わせながら検証しつつ判断します。
つまりカウンセラーは専門的知識と技術が求められます。そのうえ資格を取っても、すぐにカウンセリングができるようになるのではなく、研鑽や勉強をしつつ実践に何年も取り組んでいくなかで、カウンセリングのスキルを身に着けていくのです。
カウンセリングの仕事を続けていくなかで、当然やりがいも面白さもありますので、関心のある方はぜひ目指していただければと思います。
まとめとして
このような背景がありますので、もしカウンセラーになりたいという話を聞いた場合、どの程度、実際のカウンセラーの仕事を知っているかを確かめます。そして、その人の理解に合わせて、以上のような内容を詳しく説明していきます。
最後になりますが、カウンセラーに向いているか向いていないかを判断するのは難しいのですが、「相談者のこころの成長に関心を持ち、関与しつづけられるかどうか」だと思います。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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