心理カウンセリングと宗教とは何が違うのですか、と聞かれることがあります。
宗教活動の一環として「カウンセリングをしています」という団体もあるので、区別が難しいと思っている方もおられるかもしれません。
ここで説明するのは、一般的なカウンセリングではなく、専門的な心理カウンセリングと、宗教との違いについて説明します。
宗教とは?(カウンセラーから見ると)
まず宗教とは何かと考えてみます。
宗教とは、いろいろな意見があるかと思いますが、基本的には宗教には教義(いわゆる教え)があって、生きるための指針や悩みの解き方を導き、教えてくれるものだと思います。
その活動の根底には特定の神仏への信仰があるといえます。そして相談活動をする場合も、その人(相談される側)に信仰があることが前提となります。
では心理カウンセリングではどうでしょうか。
心理カウンセリングでは、カウンセラーに「絶対にこれは正しい」という教えや教義がありません。昔に偉大なカウンセラーがいたとしても、そのカウンセラーを尊敬したとしても、信仰をするわけではありません。
信仰のように、教義が正しいものであるはずだという前提で物事を考えるのではなく、心理的な理論をあくまで仮説として「仮に正しいとすると」と考えます。
この仮説が正しいのかどうか検証を繰り返すなかで、カウンセリングは進んでいきます。
そのためカウンセラーの言うことや考えることが絶対に正しいということはなく、相談者との関係のなかで、「本当は何が正しいのか」「何が役立つのか」を話し合いながら答えを見つけていくのです。
前提として神仏や教義をおいていません。
カウンセラーが信じていることは?
カウンセリングでは悩みに対する答えは、誰かが与えたり教えるものではなくて、「相談者自ら納得する答えを見つけるもの」という前提があるからです。
悩み事は、だれかが答えを伝えたとしても相談者本人の腑に落ちなければ解決には至りません。悩み事を乗り越えるのは本人が納得のいく答えを見つけたときだけです。
それではもし「心理カウンセラーは何を信じているの?」といわれたら、どうでしょうか。
私は「相談者のこころには自分の悩みを乗り越えていく力が備わっている」ことを信じています。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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