Q41. 親に愛されずに育った人はどうなるのですか? 【愛着障害】

よくある質問・カウンセリングの疑問

親に愛されずに育ったという悩みを抱えている人は、親との関係にストレスを感じる生活を送ってきた人が多いかもしれません。 

親と何らかの事情で離れて暮らしていた人よりも、親と一緒に生活しているけれども関係が上手くいかなかった人が多いかと思います。(実際に離れて暮らしていた人については、あとで捕捉します) 

そういう人たちのなかには「人間関係でうまくいかない」「気分が落ち込みやすい」といった状態が、すでに出ているかもしれません。原因を自分で探した結果として「親からの愛情が問題」と思った可能性もあります。 

とくに十代以降、友だちの親と自分の親を比べることが増えます。場合のよっては友だちの家と比べて、自分の親に子育ての偏りがあることに気付き始めます。親がほかの友だちと比べて、ルールが厳しい、怒りっぽい、家にいる時間が少ないなどです。 

友だちの親と比べて、自分の親が悪いのではと思い始めるとき、一方でこころのなかでは「自信のなさ」が出てきます。それは気持ちとして何を頼りにしていいのか分からないという状態です。それまではこころのどこかで親を頼りにしていたのですが、「頼りにならないかもしれない」と気付くことで、支えが無くなってしまうのです。 

そして思い至るのが「私は親に愛されなかったのかもしれない」。 

カウンセリングするとき、本人もよくわかっているのですが、親を変えることは難しい。親を変えるよりも、親から離れて「自分の人生を生きやすくする」「自信をつける」にはどうするかを話し合います。 

自信がついたあと、親との関係を振り返えられるようになります。 

親に愛情を受けていないと悩んでいる方は結構おられますが、その悩みからどれだけ離れて自分だけの人生を生きていけるかが目標になると思います。 

親のいない環境で育った。 

親がいない環境(祖父母や親戚に育てられた、施設で育てられた)という場合に「親に愛されずに育った」と思う方もおられます。 

そういった方は、「愛されること」「信頼されること」が体験的に理解できていない場合があります。「愛されるってどういう状態?」「信頼されるって何?」と。 

そのような場合、必要とされるのは「自分と関わり続けてくれる人の存在」です。自分が他人から良い関心を向け続けられることで、少しずつ愛されることや信頼されることを身に着けていきます。 

このような継続的な関わりを続けることについて、カウンセリングがお役に立てるかもしれません。 

Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査

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