仕事を休もうかと悩み始めるとき、休んだあとのことが気になります。
職場はどうなるだろうか、まわりの人に迷惑をかけないだろうか。
休んでしまったら、仕事に戻れるだろうか。
収入が減るけれどもやっていけるだろうか。
こういった現実の心配がいろいろと出てきます。
気持ちとしては、もう仕事を休みたいと思っている、もしくはもう休むことを決心している。にもかかわらず、このような想いが出てきてしまうのです。
「残っている課題や仕事が片付いてから休もう」
そう思う方もおられるかもしれません。しかしながら、「もう休もうかどうか考えている状態」では、課題を整理して、適切な対処をすることは、正直なところ難しいかもしれません。
課題を解決できる状態なら、休む必要が無いからです。
本音はもう休みたい
ひとりで解決するのもしんどくなっている。だから休むのです。必要なのは早めに休むことです。
そして、現状で無理せずに出来る限りの確認だけはしておくことです。
何か月休むことが出来るだろうか。
そして休職手当が出るだろうか。
休職中、職場にはどれぐらいの頻度で連絡しないといけないか。
こういったことの確認は必要かもしれません。それは安心して休むために必要な情報だからです。
早く戻ろうとあせらない
ただし注意しておきたいのは「早く戻ろうとしないこと」です。
まわりに迷惑をかけるとか、生活のことが心配だとか、または仕事に戻れないかもしれないとか。
そういった理由で、ひと月ぐらいの休職で復帰を目指す人がいます。
しかしながら、これはある意味で現実なのですが、多くの方はメンタルの不調でひと月で復帰するのは難しい。
休んだあとのリハビリを考えて、3か月はみてほしい。
そして復帰してからも、すぐにフルタイムで働くのではなく、少なくとも3か月、半年ぐらい、勤務調整をしながら復帰してほしい。
これが再発を予防するために必要な時間だと、カウンセリングの経験上、私は思います。
しかし、様々な理由でひと月ぐらいで復帰し、フルタイムの仕事を始めた人ほど、メンタルのしんどさを再発させ、再休職することになります。そして休職を繰り返すうちに、退職に至ってしまう。
これが典型的な休職から退職にいたるパターンです。
ただし、特殊な例はあります。
体調不良を感じたとき、つまり眠れなくなってきた、気分が落ち着かないという早めの段階で、受診をしたり並行してカウンセリングを始めた人。そして、メンタル不調への対応について、専門的な指導を受けた人。
こういった人は早めに仕事復帰することができる場合があります。
それであっても、私は3か月はみておきたい。
この場合、調子がひと月ぐらいで安定する可能性はありますが、それでも3か月程度のリハビリ期間は確保しておきたいのです。
それほどまでに、メンタルの不調は長引きやすいものなのです。
他人のことより、自分に集中
他人のことはとりあえず気にせず、自分の休息と回復に集中する。
これまで他人のことを気にして生きてきたのだから、たまには自分のことを気にしてみてはどうでようか。そうなると仕事のことを考えるよりも、自分の生活を優先して考える。
仕事のための人生ではなく、自分のための人生である。
こういったことを言い聞かせていると、何を優先しないといけないかが少しずつみえてきます。
休むために必要なのは、他人のために考える時間ではなく、自分を守るための方法を考えることです。
ただし、ひとりで考えるのは難しいかもしれない。
いろいろと迷いが出てきたときは、ひとりで抱え込まず、遠慮なく専門家に相談してください。しっかりと休むための糸口が見つかるかもしれません。


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