一般にカウンセリングの料金設定を調べると、大まかには3000円から10000円前後とかなり差があるのがわかります。
カウンセリングの内容として「ここに差が出る」というのは具体的に説明が難しいのですが、やはりカウンセラーの質に差はあるかと思います。
3000円は訓練課程中のカウンセラーも設定する料金です。技能があっても、その料金でカウンセリングをしている人もいますし、初心者の人がするときの料金設定でもあります。
一方で、10000円となると初心者はまず設定しない料金ですのである程度、技量や経験を持っている人が対応するカウンセリングだとみて間違いないと思います。
ただしこれはカウンセラー側からみた料金についてです。
カウンセリングを受ける相談者にとって料金がどのような意味を持っているかを考えてみます。
3000円と10000円で受けるときの気持ちに違いは出るか。
カウンセリングをどのようなモチベーションで受けるのか。それが支払う料金に表れることがあります。
たとえば、ある程度の収入がある人が、料金を払うのが嫌なので3000円でカウンセリングを受けたとします。それは支払い能力としては高めの金額が払えたとしても、3000円にしているということは「自分のこころに取り組むこと」へのエネルギーを割り引こうとしている可能性があります。
カウンセリングに使うのはもったいないので、別のことにお金を使いたいという気持ちがあるともいえます。それについて問題があるわけではありません。これは受ける側の想いですので自由だと思います。
一方で、収入が少ないけれども、自分はどうしても変わりたいので3000円でカウンセリングに通うという人もいます。そういった方は3000円に大変なエネルギーを込めています。当然ながら、それだけエネルギーをかけているので、こころも成長していきます。
私の場合は、収入に応じてある程度、料金設定を変える場合があります。その経験を踏まえて、自分の出来る範囲でしっかりと料金を払おう(それは高額かどうかではなく)とする人ほど、モチベーションが高いという印象があります。
かといってこちらから無理に高額の料金を請求するわけではありません。そのあたりは「人の弱みに付け込んで高額の料金を請求する」といわれるものとは異なります。
3000円であっても10000円であっても、その人がエネルギーを込めて取り組もうとしていると、当然カウンセラーもその想いに影響を受けます。
まだ初心のカウンセラーが、10000円のエネルギー(思い入れ)をかけてカウンセリングに取り組む人に対応するのは難しいかもしれません。そのため料金を下げて対応することもあるでしょう。経験を重ねると10000円分のエネルギー(思い入れ)にも対応できるようになります。
このあたりの料金の話は、とても繊細な内容を含んでいます。モチベーションについては、料金に関するこころの動きのほんの一部だと思います。 お金に関しては、さまざまな思いがこめられています。
大切なのは、高いから絶対に良いカウンセリングを受けられるわけではない、ということです。そこにカウンセリングを選ぶときの難しさがあるかもしれません。
料金については個人の価値観と大きくかかわりますので、それぞれが考察を深める必要があるでしょう。料金について気になった場合はカウンセラーに相談いただければと思います。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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