Q47. 学校に行きたくないのですが、いいですか?【不登校】 

いじめ・不登校

このような質問をもし生徒や子どもから言われたら困る、という大人も多いかと思います。カウンセラーとしては当然ですが「どうしたのですか」「なにかそう思うきっかけが何かあったのですか」と理由を聞くことが多いと思います。 

子どもが「学校に行きたくない」というときには、その言葉の背景にはいろいろな想いや出来事があります。そのうえ、そういった質問をするときには、子どもなりの覚悟をもって話していると思うので、その気持ちをまずはくみ取ってから、事情を確認したいと思います。 

こちらが質問するときには、その子どもを責めるのではなくて、本当に子どもの思いを尊重して「どうしたのかを聞きたい」と思っていると、その態度は子どもに伝わります。そうすると子どもも、すぐには答えなくても、何らかの事情を説明してくれるかもしれません。 

そして話をしてくれたのであれば、学校に行く方がいいのか、しばらく休む方がいいのか、選択肢や対処方法はほかにあるのかなどを、本人といろいろと話し合うと思います。そして選択することが良いのかどうかについても考えます。 

しかしどうしても緊急事態が起こっていて、「たしかにこれは休んだ方がいい」と思ったときは自分の意見として「たしかにその話を聴いていると、休んだら良いと思う」という意見もいうこともあります。
ただし「学校を休んだとしても、私とは引き続きこういう話し合いができたらよいと思っている」と伝えるかもしれません。「休んだら終わり」ではなくて、休み始めたときから始まる課題もあるので。そのあたりを伝えるかと思います。 

カウンセラーとして興味深いのは質問の内容です。 

この「行きたくないけどいい?」という質問は、親がされたら困る質問ランキングがあるとすれば、かなり上位に入るかもしれません。親としては「学校でいじめに合っている?」「不登校になったらどうしよう」「子どもは発達障害?」「私の育て方が悪かったのでは?」と、いろいろな想いが出てくると思います。そして、親が困ることをどこかわかりながら、子どもは質問していることが多いです。 

ここで注目するのは、質問をした子どもが「学校を休んでいい?」と聞いていることです。つまり「良い?」「悪い?」にこだわっていることが見えてきます。 

学校に通うことのプラス面は当然あるのですが、子どもから見るとマイナスの面もある。実際に学校に通うことは、良い部分と悪い部分(子どもにとっては悩みの原因になることがある)のどちらもあります。しかし「学校を休む」という話なると、なぜか大人は反射的に「学校に通うプラス面」ばかりを考えようしてしまいます。 

そのあたりの「大人はこう考える」ことを、子どもは気づいているかもしれません。だからこそ、学校を休んで「いい?」と質問するのだと思います。 

「良いか、悪いか」にこだわることが、しんどさを生み出す要因になっているかもしれません。そのため、このような質問をしてきた子どもに関わるときには、「良いか、悪いかがそれほど気になる?」と、子どもの気持ちをくみ取ることが必要かもしれません。そうすると「私は気にしないけども、親(もしくは先生など)がいつもいうから」と答える場合もあります。そうなるとその子どもの問題のように見えていたことが、実は「質問された私が考えなければならないことだった」と気付かされる場合もあるでしょう。「良いか悪いかにこだわっていたのは大人である私」だと。 

子どもが悩み事をいってきたとき、いろいろな回答方法があると思います。本人の望んでいる回答をするためには、まずは「どうして質問をしたのか」という、質問の意味を理解しないと、正確に答えることは難しいでしょう。 

まずは子どもが「なぜ、このようなこと言っているんだろう」と関心を持って聴いているだけで、子どもが自分で「こうしようと思う」という答えを見つけることがあります。 

Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査

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