メンタル面のしんどさが出てきたときに、専門家に相談する。
これについて、躊躇う方もまだまだ多いかと思います。カウンセリング、心療内科、精神科を一度も受けたことがない方も多く、正直なところ、ネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃいます。
しかしながら、精神科領域で仕事をしてきた私としては、これまでにもお伝えしてきたように、「行かずに治療が遅れてしまうこと」のほうが、リスクが大きいと考えます。
大切なのは、早めに「誰かに相談する」ことだと思います。
そうなったときに、「どこに相談したらいいのか」「どうやって相談先を選べばいいのか」を考えなければなりません。
とくに最近は、メンタル系のクリニックもカウンセリングルームも増えているので、どこを選んだらよいのか迷ってしまう方も多いと思います。
そこでインターネットの口コミで探そうとするのですが、どうしても良い評価と厳しい評価の両方が出てきて、どれを信じたらよいのか分からなくなってしまいます。
そこで、選ぶときに押さえておきたいポイントをいくつかお伝えしたいと思います。
選ぶときのポイント
何のために専門家の相談を受けるのでしょうか。
ひとつは、仕事を休むためです。
仕事を休むために診断書が必要になることがあり、そのために受診する必要が出てくる場合もあります。ただし、診断書をもらうことそのものを目的にするのではなく、あくまで治療を受けることが目的である、ということを忘れないでください。
その際に大切なのは「通える場所」「通っても大丈夫だと思える場所」であることです。
メンタルの不調は継続して通う必要があるため、通いやすい場所であることが基本であり、また大切なポイントでもあります。
つまり専門家との相性が良いこと、そして無理なく通える距離にあることです。
では続けて通えるかどうかは、どうやって判断すればよいのでしょうか。
それは「話していて安心できるかどうか」です。
その「安心」の感じ方は、人によって異なります。先生との相性、人柄、説明の仕方、場所の雰囲気など――そこは、自分の感覚に従って構いません。
では、そこで何を相談すればよいのでしょうか。もちろん仕事の大変さや、どういったことで困っているかを相談するのは大切ですが、それに加えて、
・眠れていない
・気分が落ち着かない
・落ち込んでいる
・マイナスなことばかり考えてしまう
・やる気が出ない
といった、具体的な症状を伝えることが大切です。
事前にメモを用意しておくのもおすすめです。初めての場所でいきなり話そうとすると、緊張して言葉が出てこないことがあるからです。そして選んだあとに大切にしていただきたいのが、「実際に会ってみて相性が合わないと感じたら、変わってもよい」ということです。
自分のためを考える
そこは「自分のために通う場所」ですから合わないと感じたら変わって構いません。遠慮は必要ないと私は思います。
休むときも、相談するときも結局は「自分のため」に行動すると考えてください。それを頭に入れておくことが、こころを守ることにつながります。
「自分を楽にするために受ける」――これを、どうか大切にしていただければと思います。


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