カウンセリングを受けたけれども、効果があまりでないという話を聴くことがあります。実際にカウンリングを受けている方たちの様子を見ていると、たしかに効果が早めに出てくる方と、時間がかかる方がおられるという印象があります。
この内容についてはすでに以前のQ.48で取り上げた「カウンセリングの効果が出る人、出ない人」とつながる内容ですので、まずはそちらを参考にしてください。
そしてカウンセリングで効果が早めに見えてくる人の特徴を考えると、いくつかの共通点があるのではと思いました。
カウンセリングへのモチベーションが高い
カウンセリングのモチベーションが高い人は効果が出やすいと思います。これはある意味では当然と思うかもしれないのですが、実際にはカウンセリングへのモチベーションが高い人はそれほど多くないかもしれません。
というのもカウンセリングがどういうものか分からないので、試しに受けにきたという人もいます。自分のこころの課題について取り組もうとするモチベーションはやや低いのです。なんとなく、受けてみたら良くなるかもしれないという想いで来られます。
一方でモチベーションの高い人もいます。自分がいろいろな事に悩んでいて、ぜひカウンセリングを受けて自分のこころの課題に取り組みたいと思っている。そういうモチベーションの高い人は当然、カウンセリングの効果も出やすいと思います。
主体性がはっきりしている人
自分が取り組まなければならないことに、取り組もうとする主体性がある人。こういった人も当然ながら、効果が出やすいと思います。
カウンセリングに来られる方であっても「だれかに行くように言われた」という人や、「どうすれば良いのか答えを教えてください」という、主体性が低い状態の人もいます。
こころの課題は、カウンセラー任せにしていてもなかなか解決に至ることは難しく、カウンセラーと相談者が共に課題に向き合って取り組むことで解決を図ります。
また「変わりたい」「悩みを解決したい」と言っていても、こころの中では変わることや自分の課題に取り組むことについて、強い不安を抱いてる人があります。
アクセルを踏んでいるように見えて、実はそれ以上の力でブレーキをかけているため、前に進みにくくなっていることがあります。
または自分に自信がないために、自分で問題が解決できる力があると信じることができず、カウンセラーに悩みを解決してほしいと思っていることもあります。
カウンセリングでは、そのような方であっても対応します。
自分自身が変化することに対する不安を軽減することも目指しますが本人の想いもあるので、なかなか難しいです。
その人の悩みの重さよりも動機
このように振り返ると、カウンセリングを受けて変わる人は、その人の悩みが深いとか、こころの病いが重いとか、知的能力の高低は、あまり関係がないかもしれません。
カウンセリングで変わるということは本人の主体性はすごく影響しているかなというのがわかります。
当然ながら、変わるスピードが速かったら良いというわけでもありませんし、主体性をなかなか発揮できなくてもカウンセリングを続けることで、主体性が少しずつ育っていく人もいます。私はカウンセラーとして、あまり効果が出ることにスピードを求めないタイプではありますが、このあたりに関心のある方は参考にしていただければと思います。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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