カウンセリングを受けるのは「こころの病気を抱えている人」というイメージがあるかもしれません。「重いこころの悩みを抱えている人」が行く場所とも一般的には思われているようです。
カウンセラーの立場としては、そのような「重い悩み」でなくても、カウンセリングをもっと気軽に利用してもらっていいと思います。
「悩みが出てきて、少し話を聴いてもらいたいとき」に利用する場所としてです。
日本では、カウンセリングが輸入されてから50年以上経っているのですが、いまだに「特別な人が行く場所」というイメージが強いです。しかし、海外ではもっと気軽にカウンセリングを利用していることがあります。
たとえばアメリカの映画やドラマをみていると、少し悩み事が出てきたら「ちょっとカウンセリングを受けてみる」と、身近に利用しているシーンが出てきたりします。日本でいえば、マッサージに近いイメージかもしれません。ちょっとこころに不調や気になることがあったら、カウンセリングを受けるという感覚です。日本では、そこまで気軽に受ける人は少ないのですが、もっと利用をしてもらったらよいと思っています。
友だちや家族と話をしますが、カウンセリングと何が違うのでしょうか。
カウンセリングでは何をするのかわからないために、カウンセリングを利用することにためらう人もいるかもしれません。
友達や家族にこころの悩みを話したときの経験を思い出してみてください。そのとき、自分の伝えたい思いや考えがあるんだけれども、上手く伝えられなかったというときはなかったでしょうか。話しは聞いてもらったのだけれども、どこか「そうじゃないんだけどなぁ」というときや「もうちょっと聞いてほしかった」という経験はないでしょうか。
そういったときによくあるのは自分が話しているのに、相手が「私のときはこうだった」「私はこう思うよ」「こう考えたらいいんじゃない?」というアドバイスや意見です。
そういったアドバイスよりも「とにかく話を聞いてほしい」ということがあったかもしれません。
または「こういう話をしたら相手(友だちや家族)にどう思われるだろう」と思って、話すのをためらうことはないでしょうか。自分のことをよく知っている相手にほど、自分の本心を話しにくいということはしばしば起こります。
こういったことが起きたとき「もう少し話を聞いてもらいたいな」と思うかもしれません。そのときに選択肢の一つとして利用するのが、カウンセリングだと考えて頂いても良いかもしれません。
カウンセリングでは、秘密を守りますし、クライエントのために時間を確保しています。そのため確保された時間(50分間)の間は、自分の話したいことを話して頂いて結構ですし、秘密が外に漏れることはありません。
そのため、ほかの人に話すときよりも、比較的自由に自分の想いを話すことができます。いわゆるほかで話すのには、恥ずかしかったり、重い話だったり、マイナスの感情が籠った話であっても、カウンセリングでは話すことができます。
そして話しているうちに、自分でも気付いていなかった想いや考えが浮かんできて、それが結果として、悩みごとの解決に至ることもあります。
そのような利用もできるので、「ちょっとほかでは話せないことだけど、だれかに聞いてほしい」ときにはカウンセリングを利用して頂ければと思います。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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