電話やネットを使ってカウンセリングをしているカウンセラーもいます。しかしながら、申し訳ありませんが、私は直接対面ではないカウンセリングを基本的にはお断りしております。
なぜお断りしているのかについては、私(代表)の場合ですが、これまでの臨床経験・臨床観が大きく影響しているかと思います。
私はこれまで精神科領域で心理臨床の活動をしてきました。そのため精神障害を抱える方のカウンセリングを多く担当してきました。
精神障害を抱える方は、その日によって精神状態だけでなく、体調も大きく変化します。そのためカウンセリングをするときには相談に来られた方の様子を、声だけでなく、いろいろな側面から判断しなければなりません。
話し方や声の調子、表情だけでなく、座っているときの佇まい、視線の送り方、歩き方や動作、顔色や息づかい。そういったことの細かな変化を察知することが必要になってきます。
状態にあわせてカウンセリングを行うのですが、残念ながら電話やネットでは細やかに相談者の状態を察知することができません。
そのため私が電話やネットでカウンセリングをしようとしても、カウンセリングをするための情報(相談者の状態から察知すること)が不足するため、質を維持することができない、ということが事情としてあります。
ただしすべてのカウンセラーが私のようなカウンセリングをしているわけではありません。
電話やネットでのカウンセリングを実施されている方もおられますので、どうしてもそのような方法を取りたいという方は、実施しているカウンセラーをお探しいただければと思います。
カウンセリングの効果を察知する
カウンセリングを受ける前後で、相談者の表情などが大きく変化することがあります。雰囲気がやわらいだり、肩に入っていた力が抜けたりします。
そのような状態を察知しながら、今回のカウンセリングはどうだったのか効果を検討することもあります。
カウンセリングで大切な事
その場所に一緒にいるということが、カウンセリングでは大事だと私は思っています。目の前に自分の話をしっかり聞こうとしてくれる人がいる、と存在を感じることでこころが支えられることもあります。
そのような事情があるので、電話やネットでのカウンセリングをしていません。ただし、すでに直接会ってカウンセリングをしている相談者の場合、どうしても来れない事情等があるときには、一時的にリモートのカウンセリングを行うことも検討します。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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