カウンセリングでは、予約をキャンセルしたときにキャンセル料を頂く場合があります。それについてどうしてキャンセル料がかかるのか、という質問をお受けすることもあります。
そこでこの質問にお答えするためには、まずはカウンセリングで料金が発生するのが、いつなのかという点から説明をさせて頂きます。
カウンセリング料金とは
カウンセリングは、カウンセラーの時間と場所を確保したときに、料金が発生すると基本的にお考え下さい。つまり予約をしたときに「仮」として料金が発生します。
キャンセル料を頂くとき、当日や前日のキャンセルという条件が多いのですが、それはキャンセルがあったとしても、その時間と場所は予約していた相談者のためにすでに確保しているためです。
とくにカウンセリングはその時間が空いたからといって、ほかの人を代わりに入れるということは少ないです。
カウンセリングは相談者一人に対して、曜日と時間を固定して枠をとります。Aさんは〇曜日の△時となると、そのAさんのために基本的には毎週〇曜日の△時を確保します。
そのため予約をした時点で、すでにAさんの時間と場所を確保します。そのためキャンセルをされると、その枠は空いてしまうという問題が生じるからです。
予約を守って通うこと自体がカウンセリング。
予約を取って、遅れずに来るということ自体に、こころを成長させるための重要な意味があります。
約束に遅れず、毎回時間通りにやってくるというのは、エネルギーがいる作業です。
というのも気持ちの上下があったり、体調の変化があったり、急に用事が入ったとしても、基本的にはカウンセリングを受ける時間を確保して通わなければなりません。
しかも不思議なことに、カウンセリングを受け始めると、こころや身体の状態、そして周囲の状況にいろいろな変化が出てきます。
そういった変化が起きつつも、約束通りの時間にカウンセリングに通うというのは、とてもエネルギーがいることです。
そこで「やっぱりカウンセリングをやめてしまおう」となると、以前のような状態に戻る可能性があります。
いろいろな変化が起こりつつも、「これはもしかしてカウンセリングを始めたから起きてきたのでは?」と、こころの変化が影響しているのではと気づくことが大切です。
こころの変化が自分の体調や、いろいろな出来事に影響を与えていることに気づくと、ようやく悩みも解決し始めます。それまではとにかく「時間を守って続けて通う」というのが大切なのです。
キャンセルした相談者を待っているカウンセラー
来談できなくても、こころの作業としてはカウンセリングが続いているので、そのために料金を頂くという考え方を持っているカウンセラーもいます。
カウンセリングルームに来ていない時間でも、相談者のこころではいろいろな動きがあります。「悩みを解決したいと言っていたけれども、本当は解決したくない、だからカウンセリングを受けたくない」「カウンセリングで前回話した内容がひっかかっており、カウンセリングに行くのに躊躇する」
相談者のこころにも、いろいろな事情があってキャンセルが発生します。
カウンセラーもそのようなことが起こりやすいと知っているので、相談者が休んでいたとしても、場合によってはカウンセリングルームにひとりで座って、「どうして今日は相談者が来なかったのか」と、じっと考えることさえあります。
キャンセルで相談者が来られないときでも、カウンセラーは来談をしているのと変わらないくらいのエネルギーをかけて、相談者のこころについて思いを巡らせるのです。
そのため相談者本人が来てなくてもカウンセリングしているともいえます。そのために報酬をいただくというカウンセラーもいるでしょう。
まとめ
キャンセル料をどうするかというのは、カウンセラーによって基準が異なる場合があります。それはカウンセラーの考え方や、相談者の事情によってそれぞれ異なるからです。
多くの場合は、キャンセル料についてはカウンセリングを始めたときに決めるカウンセラーが多いと思います。休んだらいきなりキャンセル料を請求されたという場合は問題があるかと思いますが、まずはキャンセル料についてカウンセリングを受ける前に相談しておくことが大切だと思います。
もし、今カウンセリングを受けていたり、これからカウンセリングを受けようと思っている方で、キャンセル料について気になるときには担当カウンセラーに直接ご相談くださいませ。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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