カウンセリングや心理検査を受けようと思って予約を申し込んだけれども、数か月待ちだと言われたという話を聴くことがあります。
このような事態が起こる背景には、カウンセリングや心理検査は各施設に担当者が少なく、しかも時間の枠が決まっているため、一度に担当できる相談者の数が限られているというのが、理由として最も大きいと思います。
とくに初めて相談者がカウンセリングに来た場合、悩みについてこれまで経過などを詳しく聞いて確認をします。そして場合によっては心理検査を受けて頂くこともあります。
カウンセリングでは、多くのカウンセラーは一人の相談者に対し50分の時間をかけて話を聴きます。
一度通い始めると、時間と曜日を固定するので「月曜日の15時はAさん」などと、その時間枠が動かせなくなります。
そうなると空いている時間枠が減り、新規の相談者をみることができなくなります。
心理検査も、種類によっては1時間半から2時間かかります。
検査結果をまとめるのにも人によりますが数時間かかかることもあります。カウンセリングの合間に検査所見や記録を書きます。
このような仕事のサイクルがあるので、空いている枠に新規のケースをいれることが難しくなりやすいという状況があります。
人気があって、実力のあるカウンセラーほど人が集まります。
枠が空くためには、その枠を利用していた相談者が卒業するか、来なくなるかということが必要なので、どうしても枠が空かずに数か月待ちという事態が起きやすいのです。
Q18-2. どうしてもしんどいときに何か月も待って下さい、といわれても待てないことがあると思います。
「精神科の病院やカウンセラリング・心理検査を受けたいけれども、数か月待ってくださいと言われた。でもすぐに受けたい」
そのようなときには、いくつかの場所を確認するのも方法かと思います。少し遠いところまで範囲を広げて探してもよいかもしれません。
カウンセリングについては、担当者が学生になる可能性がありますが、それでもよければ大学のカウンセリングルームに申し込むと、比較的早めに受けてもらうことができるかもしれません。
その場合でも申し込んでから開始まで数週間かかります。
今すぐにでも話を聴いてほしい、というのであれば無料の電話相談やネットでカウンセリングを受け付けている機関もあるので、そちらにお願いするというのも方法です。
ただし、お薬と違ってカウンセリングが本当に効果が出るのは受け始めてから数か月経ってからのことが多いです。
そのため、今すぐどうにかしてほしいという訴えでカウンセリングを受けたとしても、効果が出ないと思ってやめてしまうことになるかもしれません。
「今はとても苦しいけれども、しばらくは医療にかかりながら状態を安定させてみる。数か月後でも良いので待ってみて、空いたらカウンセリングを受けたい」
そのようなモチベーションの高い人は、カウンセリングを受けたらよくなる可能性も高いです。
どうしても待てない、今すぐに受けたいというのであればカウンセラーと交渉は可能と思います。「急いで受けたいのですが」と申込時に相談していただくと、対応してくださる先生もいるでしょう。あきらめずに交渉することも大切です。
Mitoceは急ぎの場合、できる限り対応させていただきます。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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