Q95. 年をとっても有意義に過ごしている人は何が違うのですか?

よくある質問・カウンセリングの疑問

年齢を重ねると、時間の流れが以前よりも早く感じられるようになり、身体的・精神的な変化にも向き合うことが増えます。とくに親の介護など身近な人の老いを見ていると、自分自身も「将来どう生きれば有意義に過ごせるのだろう?」と考えることが多くなるでしょう。

そこで私がカウンセラーとしての経験を通して知った、有意義に過ごしている高齢の方の共通点を以下にまとめました。

1.健康を維持すること

年齢が上がると、健康の重要性はますます高まります。高齢になると健康の話題ばかり話しているといわれることもありますが、それは生活の上で大切だからです。「体力」と「筋力」を維持することで、日常生活において出来ることの範囲が大きく変わるのです。
とくに若い頃からの運動習慣が、高齢になってからの生活に大きな影響を与えます。たとえば、近所を毎日30分程度歩くといった些細な習慣も、持久力や筋力を維持するのに役立つでしょう。簡単な筋トレも有効です。こういった体を動かす習慣が、突然のケガや病気で動けなくなるリスクを減らすと同時に、有意義な生活を送るための活動力を維持することにつながるのです。

 

2.社会とのつながりを大切にする

年齢を重ねると、社会とのつながりが薄れてくる方もおられます。社会の繋がりを保つことも、心身の健康にとって重要です。とくに自分の社会的な役割を持ち続けることがカギになります。地域のボランティア活動に参加すること、サークル活動に出ること。こういった集まりに参加することで社会とのつながりを維持するできます。また毎日誰かと電話をかける高齢者の方も多いのですが、親しい人とのコミュニケーションを大切にすることも、こころの健康を支えます。孤立を避け、他人との交流を持つことで、平坦な生活を避け、日々に活力を生むことになります。

 

3.好奇心を持ち続ける

「ひまな時間を持たない」これも高齢になっても有意義に過ごすためのポイントのひとつです。毎日、何かしらの目的を持って過ごすことともいえます。趣味活動を続けることや、近所の図書館で本を借りること、観劇や美術館に出かけることなどです。また小さな喜びを見つけること、たとえば、花が咲いているのを見て感動したり、好きな音楽を聴いたりすることも良いでしょう。知識を深めたり、好奇心を刺激することや、興味を持って新しい出来事に触れることで、生活に楽しさが増し、「生きがい」を感じることにもつながります。

 

4.習慣化された生活が鍵

有意義に過ごしている高齢の方々の生活を見ていると、日々の習慣がとくに大切であることがわかります。毎朝決まった時間に体操をする、決まった量の食事をとる、毎晩、日記をつけるなど、規則的な生活を送ることで行動とこころの安定につながります。また、週に一度は友達とランチに出かけるなど、外出する習慣も大切です。まわりの人からすれば、毎日同じような生活をしているのでつまらないと、思われるかもしれませんが、本人にとってはそういった習慣的な生活のなかでも喜びや発見があるのです。そういった自分なりに楽しめる安定した生活習慣は、有意義に時間を過ごすことにつながります。

 

まとめ

年を取っても有意義に過ごすためには、健康管理、社会とのつながり、好奇心を持ち続けること、そして日々の習慣化が重要です。些細なことでも良いので、生活に目的や楽しみを持つことが大切といえます。こういった小さな習慣の積み重ねが、高齢になってからの充実した生活を支える基盤になります。新しいことを高齢になって急に始めるのは難しいので、高齢になったあとの生活が不安にあり始めたときから、こういった習慣づけに取り組むと良いでしょう。日々の生活に少しの工夫を加えることで、これからの人生がもっと豊かで有意義なものになるはずです。
こういったことを話し合いたい、もしくは話し相手がいないので聴いてほしい。そういった方のなかで、もしカウンセリングに興味があれば、一度ご相談ください。

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