子どもが発達障害だという相談で来られた場合には、まずは発達障害かどうかについて確認します。
最近は、発達障害と診断された方のほかに、「自分の子どもは発達障害もしれない」と思い込んでいる方や、周囲から「発達障害では?」といわれた方も来られるからです。
とくに子どもの相談の場合、どこかの施設や医療機関で発達障害と診断されたのか、子どもを支援の施設や療育に通っているかどうかを確認します。
診断を受けていなかったら、まずは診断を受けるかどうかを確認します。そこからどう支援につながっていくかという話をします。 そのためはじめは事情を確認することが中心になります。
もし支援を受けているにもかかわらず、さらにカウンセリングに相談にきているとしたら、何らかの理由があると考えられます。なぜカウンセリングに来たのかを確かめます。
それまでの支援に対する不満や、子育てに対する不安などが語られる場合があります。
発達障害を抱える子どもを育てる親から良くうかがうのが、「自分のせいで子どもがこうなってしまったのでは」いう罪悪感です。そして親が子育てに関する気持ちを話す場所があるにも関わらず、そこでは何らかの事情で上手く話せていないということもあります。
そのような子育てに関する親の気持ちをサポートします。また支援を受けていながらも、発達障害に関する知識があんまりないという方もいらっしゃるので、その場合は説明もします。
子どもの付き合い方については、発達障害の特性に合わせた関わり方を説明します。
なんでこんな行動をするのか理解できない、親なりに対処したけどまったく効果がないなど、悩んでいる親はとても多いです。
それに対して、心理学的な側面からこういうことが起こっていることを助言することは可能です。そして対処方法を一緒に話し合っていきます。
「気持ちのやりとりを子どもと取ろうとしたけれども、上手くいかなかった」という傷つきを、親がこころの奥に抱えている場合があります。
そういった親が、子どもとの接しかたが理解できてきたとき、子どもとのコミュニケーションが変わってきます。
今までは話しかけても返事がなかったのが、話しかけると楽しそうに答えてくれるようになったなどを仰る親もいます。
「最近、子どもの表情が変わってきました」 。子どもの表情が変わってきたときには、同時に親の表情も変わっています。 親も安心すると子どもも安心します。
お互いに理解して、安心できる交流が重なって、親子の関係が少しずつ変わっていきます。
カウンセリングでは、発達障害の特性への対応ということだけではなくて、親子の関係性が変わり、親の気持ちも変化していくことを目指します。
悪者探しをすることを止めて、それぞれの個性を生かした生き方をみつけるのがカウンセリングの目標です。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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