カウンセリングにはこのような訴えをされる方がおられます。
話をうかがうと「自分が何に悩んでいるかわからない。自分の考えや気持ちがわからない。この先、どうしたらいいのかわからない」とおっしゃいます。
このような訴えをされる方は、高校の卒業以降に大学進学や就職活動をする年齢の方が多いという印象があります。
というのも勉強や部活など学校で何をすればいいのか分かるような生活を送っている間は、とくに問題にはなっていなかった。
いざ進路を決めるときや、仕事に就くなど、自分らしさ(いわゆる主体性)を発揮しなければならない事態になると「自分がどうしたらいいのか、わからないことに気づいた」といいます。
なんとなくやる気が出ない、自分は生きている価値がないのだろうかと思ってしまう人もおられます。
こういった方々のカウンセリングでは、「私とは何か」という主体性に気づけるようになるまで、こころを育てることが目標になります。
これまでにどのようなことに興味を持ったのか、最近気になっている出来事などを手掛かりに、自分らしさを育てる方法を探していきます。
どういうことに時間を費やしているのかというのをまず聞いて、具体的に何ができそうか提案して一緒に考えます。
自分で課題を探して検討する、ということ自体が苦手なので、前段階として、一緒に考えることから始めることが多いと思います。
ただしこのような悩みを持っておられる方は、モチベーションを維持して通い続けることが苦手で、カウンセリングが続きにくい……。
「課題を解決したいと思うけれど、すぐには解決できないので、まずは数回は通ってほしいと説明します」それでもなかなか難しいです。
大学や就職活動、もしくは就職してからこういった悩みが出てきた方は、ある意味ではこれまでの生き方を振り返る良い機会になるかもしれません。
基本的にはどのようなこころの悩みであっても、早めに対応することが長い目で見ると良いことが多いと私は思います。
自分が分からないというのは、とても大切な悩みなのでカウンセラーに相談するのも解決法のひとつです。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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