プロのカウンセラーが良くある質問についてお答えします。
とりあえず試しに1回だけ受けてみる
とりあえず1回だけ受けてみたい。
そのようなカウンセリングの受け方をしても良いのでしょうか。
このような質問を頂いたとき、私は「全然、かまいません」と答えるでしょう。
カウンセリングを受けて、次回の予約もしたけれどもキャンセルをするという場合はどうでしょうか。
それもカウンセリングの利用方法のひとつであると私は考えます。
カウンセリングを受けたことがない、カウンセリングがどういうものかわからない、とおっしゃる方が多くおられます。
カウンセリングを受けるのが初めての場合、とりあえずカウンセリングを受けてみたい、という方もおられるでしょう。
受けてみてからカウンセリングを続けるかどうか検討したい。そういった希望にも対応したいと私は考えています。
ただしこれはカウンセラーによって、いろいろな考え方があります。
カウンセリングとは1回で終わるものではない。続けて通うことが基本である、というカウンセラーもいます。
1回で終わるということは、カウンセラーとの相性が悪かった、もしくはカウンセラーのスキルが不充分だった、という可能性もあります。そのため1回で終わるのはあまり得策でないという意見です。
しかし私はそういった可能性があったとしても、「とりあえずの1回」としてカウンセリングに来ることは良いと思っています。この「とりあえず来る」ということが、クライエントにとってかなり勇気のいる出来事であるということも考えているからです。
1回だけでも試すのはすごいこと
なぜ私が1回でも良い、ということにこだわるかというと、まだ世の中にはカウンセリングが知られていないことが影響しています。カウンセリングを受けたことがある人は、まだまだ少ないのが現状です。
そんななか「カウンセリングは何度も通うのが基本です」と言ったとしても、受けるためのハードルが高くなるだけで、カウンセリングを受けたことがある人を増やすことにはつながらないでしょう。
カウンセリングが悩みを抱えている人に役立つ可能性があることは私も当然、知っています。通うことで結果が出ることも十分承知です。だからこそ、まずはカウンセリングをいろんな人に受けて頂きたい。なので、たった1回でも良いので試してみてくださいと、私は思います。
本当にカウンセリングが必要な人は、1回でも受けたら「これは自分に必要だから通おう」と思ってくださいます。当然、その反面として「私には必要がない」と思って辞める方もおられます。そのどちらも「一度カウンセリングを試しに受けてみたから判断ができる」といえます。
身近に相談できるカウンセリング
私が目指しているのは「身近に相談できるカウンセリング」が広がることです。ちょっと気持ちとしてしんどくなったとき、だれかに話を聴いてもらいたいとき、そういったときに気軽にカウンセリングを利用できるようになればと思っています。
しんどさを一人で抱えるのがしんどいので、話を聴いてほしい、という方でも受けられるカウンセリング。それがもっと広がってほしいというのが、私の希望でもあります。
そのためには、まずは試しで良いので「カウンセリングを受けてみた人が増える」ことが必要だと考えています。とりあえず1回受けてみたいという方でも、「どうぞご来談ください」というのは、そういった事情があるのです。
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