こころの悩みは自分で何とかするもの。そのような考えをお持ちの方は多くおられると思います。しかし病気ではなくても、自分の悩みを解決することがどうしてもできないという方はおられます。そういった方がカウンセリングを受けても良いのではと私は思います。
こころの悩み事を解決するというのは時間と労力がかかります。とくに悩み事の多くは、実際には解決することができなくて、解決を後回しにしていることがほとんどです。後回しにできるということが、健康といえるのかもしれません。しかし解決はしていないので、その悩みの原因は繰り返し現れてきたりします。たとえば家族関係の悩みなどです。
こころの悩み事と、仕事や勉強などの課題と分けて考えた方が良いかと思います。課題というのは、結局は解決しなければならない内容だと言えます。解決する、もしくは解決しないことで、目に見える結果がある、それが課題です。
しかし、こころの悩み事であると、解決せずに後回しにしていても、すぐに結果へとつながらないかもしれません。家族関係をどうしていくか、自分の人生をどのように生きたいか。そういった悩み事は一人で解決するのは難しいです。そのうえ身近な人として友人や家族に相談しても、アドバイスはもらえたとしても解決には至らない。そのような悩みです。
仕事も上手くいっている、お金も稼げている、友だちも多くて、家族とも仲がいい、体も健康。だけれどもこころが空虚で自分の人生に悩んでいる。こういった方は病気ではないし、社会に適応している。とくに問題はないようにみえる。
そのような人は周りから見ると、「そんなに幸せなら悩む必要がないでしょ」と思われるのですが、本人は深くなやんでいたりします。
そういった悩みを抱えている人に、「一人で解決してください」といったとしても、解決法を見つけることは困難でしょう。そのため、カウンセリングを受けてもらってもよいのではと思います。
ただし現在の日本では、悩みを抱えている人が気軽にカウンセリングを受けるという文化はまだありません。多くは一人で悩みを解決しようとするか、もしくは解決せずに置いておくかもしれません。しかし悩みを抱え続けることで、こころだけでなく生活や仕事、いろいろな場面に影響を与えてしまうことがあります。そういった大きな問題へとつながる前に、早めに手を打ってもよいのではないだろうかとも思います。
カウンセラーとしては、こころに悩みを抱えている人たちが、身近にカウンセリングを受けられるような文化を作っていきたいと思います。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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