カウンセリングで「カウンセラーにこころを操られるのでは?」という心配をされる方がおられます。
たしかにカウンセリングは「どういうものかわからない、何をされるのだろう」という不安が出てくるのは当然だと思います。
とくに自分のこころを明らかにするのは、ある意味で自分の秘密や弱点を相手に伝えるようなもの。気持ちを悪用されないかという心配も出てくるかと思います。
そういった心配事から相談者を守るために、カウンセラーの基本的な方針がいくつか説明します。
まずカウンセリングというのは、基本的にはカウンセラーと相談者が一緒に悩み事を解決していきます。そのためマインドコントロールのように、一方的にカウンセラーの考えで相談者を支配することは、そもそもありません。
たとえカウンセラーが意見を主張したとしても、それに反論することも可能ですし、納得いかないときにはそれを伝えて頂くことも当然、OKです。
そして場合によって、カウンセラーと意見が合わないのでそのカウンセリングを辞める、という選択肢もあります。
カウンセリングは「相談者が受けたいと思うから通う」のであって、カウンセラーが無理矢理来させるものではありません。
またカウンセラーには職業上守るべき倫理規定があります。
職業倫理として「自分の利益のためだけに相談者を利用しようとしない」「相談者の秘密を守る」などがあります。
相談者がほかでは話せないような内容をカウンセリングでは扱うので、秘密を守るということは特別に大切なことです。
そしてマインドコントロールのように、相談者を利用することはしてはならないことです。きちんと倫理を身に着けているかを保証するものとして、臨床心理士などの資格があります。

Q16.2 怪しいカウンセリングを避けるにはどうしたらいいでしょうか。
カウンセリングでマインドコントロールをしようとするカウンセラーと出会わないためには、相手のカウンセラーがどのような人であるかを見極めることが大切だと思います。
まず初対面で人当たりが良くて優しそうに見えたとしても、それだけで判断するのは早いかもしれません。
しばらく話をしていると「悩みを解決するのにはこの方法しかない」とか「その方法をしないと大変なことになる」「今辞めると不幸がやってくる」など、言葉の端々にいわゆるオドシ文句が入っていたりします。
そういうカウンセラーの場合少し警戒した方がいいと思います。
それと比べて、しっかりとしたカウンセラーは「こうじゃないといけない」という決めつけはしないかわりに「どのようにすればいいのか幾つかの選択肢を提案」してくれることもあります。
どうすればいいのか「相談者のペースに合わせて考えよう」とします。質問について「わかることについてはしっかりと説明」するけれども「わからないことにはわからない」といいます。
それがマインドコントロールをしようとしないカウンセラーの見分け方のひとつです。
Mitoce 新大阪カウンセリング・心理検査
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